作業介助服と作業介助住宅

【はじめに】            

 人類(サピエンス)は、類人猿のころ、二足歩行、上手投げ矢、及び火きり臼などを使いましたが、弓矢使用でネアンデルタール人などの他の類人猿に差をつけて、好奇心と偏西風を利用して地球上を西へ西へと移動したのではないでしょうか。

特に石切に興味を示して、エジプトの石ピラミッド、ギリシャの石神殿、インドのエローラ石窟群、中国の大足石刻、アンコール・ワットの石寺院、モアイの石像、マチュピチュの石の空中都市など多くの石製の作品を残しています。

このための石切作業では、製作中にランナーズハイのような分泌があり、人は石製の作品つくりに生きがいを感じるので、何年でも同じ作業ができると言われます。後のその文明を見れば驚きです。

 

【機械の歴史】

 機械を、エネルギーを利用して複数の要素に相対運動させて、仕事をする機構と考えると、これまでの機械化社会では、人が機械を操舵してきました。しかし、新しいSociety5.0では、機械自身もAIにより操舵を始めます。しかも、操舵馬力は急激に増加してきました。

 

 そこで、機械を知るために、人はどれくらいの力で分身とする機械を操舵してきたのかを調べてみます。狩猟機械として弓矢を使用した場合の出力を約0.25[馬力/人]と仮定して、農耕機械の牛犂を約1[馬力/人] =0.7355[kW/人]、工業機械の自動車のハンドル操舵でする仕事を約100、情報機械として建設機械にコンピュータを取り付けてをパワー操舵した場合を400相当、さらに、それをデータ駆動した場合には1,000相当と仮定して図表に示すと分身型操舵機械の馬力は急激に大きくなります。それに対して、操舵馬力は小さくてよいことになります。

 

【分身操舵機械】

 日本はSociety 5.0と呼ばれる社会ですが、各国が同じようなスローガンを掲げて競い合っています。なぜなら、情報社会とデータ駆動型社会の境界では、大きな変革が予想されるからです。

  ドイツは工業4.0(蒸気機械、電気機械、情報機械に次ぐ4次産業革命)、アメリカは国力第一、中国は製造2025(製造第一)、日本はSciety5.0(データ駆動型社会)として各国が新文明対策をしています。

 今後、数年(数には3をあててみる)たった時を対数0年として表して、歴史家の眼ではなくて、素人の眼として概略をみてみますと、下表のようになります。特に重要なことは、次世代の分身操舵機械の馬力は大きくなりますが、操舵そのものは逆に小さくてよいことになります。しかし、スマートホンのように小型化する必要はないのかも知れません。

 

 

【自分にあった生活デザインの必要性】

 以上のように、分身操舵機械が大きな変化を見せています。自分にあった生活デザインが必要です。分身操舵機械として、作業介助服と作業介助住宅を利用して、創造的な作業ができることが重要になります。現在自動車の操舵は誰でも同じ力で駆動できます。いったん作業介助服を着れば、誰でも同じ作業ができるのが良いと思います。

   

 【狩猟、農耕、工業、情報、及びデータ駆動に対応した未来事業の必要性】

 過去の文明の系譜がすべて消える訳ではありません。狩猟、農耕、工業、情報の各要素をもう一度見直しておく必要があります。気候変動、災害、作業生活、消費者好み、及び安全等に対する位置から、分身操舵服や分身操舵住宅の位置を認識する必要があります。 

【農地付き空き家の改善設計】

 

1.経費調達(クラウドファンディングなど)

2.分身操舵住宅の設計( 個人や夫婦単位の入居、安価&どこでも移住など)

3.経費が限界費用(価格安定時の1単位生産費用)により減少傾向になるので、安価基調となる。企業(トヨタなど)は車街などを生産します。

4.都市部と地方部の二地域居住( 田舎遊びなど)が増加します。

 

【創造性に関して、期待されるもの】

5.人工知能の利用

 創造性に関しては、三上(枕上・厠上・馬上)という言葉がありますが、例えば 枕上思考などもAI化が可能になるかも知れません( 枕上思考解析装置、 複数の脳波、フーリエ変換、創造?)

6.インターネット機械の利用 

 例えば、農地付き空き家のビニルハウスが必要な食材を生産するようになるかも知れません。

 

【分身操舵住宅】

 将来的には、作業場に分身(アバター)を備える分身操舵住宅が増えるのではないでしょうか。分身操舵住宅では、ドローンやサイボーグで、自分にあった生活がデザインできます。

 

(何時) これから

(何処で) 限界集落

(誰が) 個人、企業、自治体など

(どのように) 相続放棄型・農地付き空き家の農地を4分筆して、宅地に2階建て4住宅を建てて、集落の全部の空き家を、有限責任事業組合制で生活できるようにします。最初のモデル住宅として1棟を建設します。そのモデル住宅を売却して、次の建設ができれば、集落全体の空き家を0とすることができます。例えば、都市部のマンションを売却して、移住した人が、3住宅の賃料でもう1棟が建設できる場合などです。いわゆる限界集落の内部エネルギーを利用したドローン・車街(スマートシティ)にすると良いと思います。

 

構造コンセプト

 

1.創造性などの、将来の機能を見据えた住宅

2.台所、洗面所、バス、トイレを基本として、昇降機や太陽光発電装置、居間、和室などをオプションとした住宅

3.安価 

4.個人型住宅の例